ロボットリハビリ外来のご紹介
■ 診療内容
脳卒中、脊髄損傷、交通事故、転倒、ケガ後の片麻痺や四肢の障害のために、これまでのリハビリ治療で十分な回復が困難な方々に自宅でも可能なリハビリ治療を必要に応じて、遠隔サポートも含めて総合的に行う。
■ 診療方針
人にやさしいオーダーメイドのリハビリテーションを、まひした身体機能の向上のみならず、メンタル面のサポート(ニューロリハビリ等)を医師・理学療法士を中心にチーム医療で行います。
■ 力を入れている分野
急性期を過ぎ、回復期・慢性期になってもなお、機能障害の残っている方々に、在宅でも可能なロボットリハビリテーションの提供
~ロボットリハビリセンター化にて、人にやさしいオーダメードのリハビリテーションを目指しています~
上肢・下肢リハビリテーション機器を導入しました
当院では、皮膚からの電気刺激を用いたリハビリテーション機器、バイオネスNESS H200®ハンド・リハビリテーションシステムと、NESS L300™フットドロップシステムを導入した専門外来を開設しました。
皮膚からの電気刺激により筋肉をコントコントロールし、脳卒中、脊髄損傷などの中枢神経障害による運動麻痺に対して効果的な治療を実現します。
治療をご希望の方、ご興味をお持ちの方はお気軽にお問い合わせください。
(外来通院のみの対応となります)
診療時間
毎週水曜日 9:00~12:00
初診は予約が必要です。下記の電話番号までご連絡ください。
予約受付:03-3607-0008
電話の対応時間は月曜日~金曜日の9:00~12:00です。
当院では促通反復療法(川平法)を取り入れたリハビリも行っています。
詳しくはこちらをご覧ください
NESS H200®の紹介
一般的名称
H200 ハンド・リハビリテーション・システム
概要
ハンド・リハビリテーション・システムは、脳卒中、脊髄損傷などの中枢神経障害による上肢の運動麻痺をもつ患者に対する機能維持・回復を目的として、手指の開閉を司る筋肉に電気刺激を与えて筋肉を活性化させる装置です。
訓練モードと手指の開閉、手指による把持などの機能再建モードがあり、飲食、書字などの日常動作の改善が期待できます。
また、筋力増強、関節可動域の改善による手指機能改善だけでなく、局所血流の増加などの効果が期待できます。簡便で安全性が高く、自宅でも使用することができます。
期待できる効果
- 手の関節可動域を広げる
- 脳卒中およびC5(第5頸椎)の脊椎損傷による片麻痺または四肢麻痺を伴う手の機能を向上する
- 筋痙攣を減少する
- 筋肉を再教育する
- 関節可動域を維持または回復する
- 非活動性萎縮を予防・遅延する
- 局部の血行を促進する
- 拘縮を予防する
禁忌・禁止
- デマンド型心臓ペースメーカーを使用している患者は本品を使用しないこと。
- 悪性腫瘍部位に直接刺激を与えないこと。
- 骨折又は脱臼などの局所障害がある場合に使用しないこと。
- 高周波手術用器具と同時に本品を使用しないこと。
- 短波治療器又はマイクロ波治療器の近く(約1メートル以内)で本品を使用しないこと。
- 在宅での使用において、両側に本品を装着した患者自身による本品の操作はしないこと。
NESS L300™の紹介
一般的名称
L300 フットドロップ・システム
概要
フットドロップ・システムは、上位運動ニューロン障害や疾患後に尖足となった患者に、足関節の背屈をもたらすことを目的としています。
脳卒中、脊髄損傷、脳性麻痺、多発性硬化症などの中枢神経障害による下肢の運動麻痺が対象です。特に脳卒中における尖足に対して発症後早期より応用可能で、歩行を改善します。
訓練モードと歩行モードがあり、歩行機能が改善することにより行動性と自立性が高まります。さらに、下肢の局所血流増加などの効果があります。
簡便で安全性が高く、自宅でも使用することができます。
期待できる効果
- 歩行の改善
- 筋の再教育を促進し、廃用性萎縮を予防または遅滞させる
- 関節の可動域を維持または拡大する
- 局所血流を増加させる
- 局部の血行を促進する
禁忌・禁止
- デマンド型心臓ペースメーカーや除細動器などの機器又は金属インプラントが適用されている患者には、本品を使用しないこと。
- 悪性の病変が存在する、又はその疑いがある場合、本品を使用しないこと。
- 骨折や脱臼などの局所障害のある場所に、本品を使用しないこと。
(刺激による動きが患者に悪影響を及ぼす可能性があるため。)
- 引火性のある環境では使用しないこと。
(引火を誘引する可能性がある。)
- 放射線機器・MRIの管理区域内及び高圧酸素療法内では、使用しないこと。
(本品の誤作動や破損を誘引する可能性があるため。)
担当医師紹介
- 二宮 淳一 医師 (非常勤医師)
経歴
- 1977年3月:日本医科大学大学院医学研究科卒業
- 1977年1月:国立小児病院(現:国立成育医療センター)心臓血管外科研修医
- 1977年6月:日本医科大学付属病院医員助手
- 1979年7月:トロント大学へ心臓血管外科の研究と研修のため留学
- 1981年11月:日本医科大学付属看護学院講師(兼任)
- 1982年4月:日本医科大学講師
- 1986年4月:日本心臓血圧研究振興会研究員(兼任)2年間
- 1989年4月:米国クリーブランドクリニック人工臓器部客員教授待遇で共同研究
- 1993年4月:日本医科大学助教授
- 2005年8月:NPO法人プロフェッショナル・ドクターズ・ネット理事長
- 2006年10月:健康の駅推進機構理事
- 2007年1月:医療法人恵会理事
- 2010年1月:プロフェッショナル・ドクター推進機構代表
- 2015年4月:医療法人佳有会理事
- 現在に至る
専門医等
- 医学博士
- 日本外科学会認定:認定医
- 日本胸部外科・心臓血管外科・血管外科3学会認定:心臓血管外科名誉専門医
- 日本胸部外科学会認定:終身指導医
- 日本コンピュータ外科学会:評議員
- 日本循環器学会認定:循環器専門医
- 日本脈管学会認定:脈管専門医
- 日本不整脈学会・ぺーシング学会認定:ICD,CRT認定医
- 日本小児循環器学会・日本脈管学会・日本人工臓器学会認定:特別会員
- 日本体育協会認定:公認スポーツドクター
- 日本医師会認定:産業医兼スポーツドクター
- 産業医科大学認定:メンタルヘルスエキスパート専門医
- 国立長寿医療研究センター認定:認知症サポート専門医
- 脳卒中後の痙縮治療:ボトックス治療認定医
所属学会
- 日本外科学会、日本循環器学会、日本小児循環器学会、日本呼吸器学会、日本胸部外科学会、日本人工臓器学会、日本遠隔医療学会、日本コンピュータ外科学会、日本心臓血管外科学会、日本血管外科学会、日本リハビリテーション学会、日本総合健診学会、日本医療機器学会正会員、他
- その他:嘱託医・顧問医 各種委員会・学会等委員兼任